工業設計学科とは
概要と教育理念
工業設計学科は、理想的な製品や生活環境を計画・設計する学科です。科学、工学、感性の観点から、「モノ」「コト」「空間」のデザインにアプローチすることにより、望ましい生活、社会の構築に貢献できる、エンジニアやプランナーなども含む広義のデザイナー、研究者の育成を目標としています。
上記の教育目標の達成に向けて、工業設計学科では、人間工学・知的機能工学・インダストリアルデザインの3つの分野を総合的に習得します。
人間工学分野:科学的アプローチ
安全で快適な生活環境や製品を創造するために、人間の形態的、生理的、心理的、行動的特性についての知識を身につけ、それらに関する科学的な研究方法を習得します。
知的機能工学分野:工学的アプローチ
高度な機能を実現するために、力学や制御などの基礎学問、測定理論、データ処理技術と解析に必要な基礎数理及びそれらを支援するコンピュータ利用技術を習得します。
インダストリアルデザイン分野:感性的アプローチ
デザイン理論を踏まえ、生活空間や生活機器をデザインするための調査・分析手法、デザインのプロセスと表現方法を習得します。
3分野の統合
上記の3分野を統合するプロジェクトや演習などを通して、社会の複合的な課題を解決する能力を身につけます。卒業生は,製造業関連(情報機器、家電、自動車、オフィス、住宅、家具など)の企画・開発・設計部門やIT関連企業の開発・設計部門、デザイン事務所、公務員(特許庁をはじめとする国,県,市など)、大学などの教育機関及び産官民の研究所などの幅広い分野での活躍が期待されます。